割岩とは?
“岩盤破砕=発破”
この図式が確立されていた時代と、
山間部が切り開かれ宅地・道路が次々と作られ
生活基盤が
広がった現在とでは、
工事における環境への配慮に
対する重要性が
大きく変化してきています。
発破工法は今でも「大量土岩搬出」「低コスト」
が魅力であり、
岩盤破砕の候補として
考えらている一方で環境への
リスクは非常に
多く、環境リスクの低減をしていけばいくほど
「少量の施工」「高コスト」
になってしまいます。
また、「飛石のリスク」
と常に隣り合わせでもあります。
そこで環境への配慮に適している工法が、
「割岩工法」です。
構造的には古来からあるハンマーで石を割る
クサビ工法を
油圧で圧力を加えていく
という簡単な仕組みを持ち、
施工体制はクローラドリルと割岩機の
セットのタイプ(ビッガー工法)
と
機械1台で削孔/割岩を行なうタイプ
(パワースプリッター工法)が
あり、
現場のニーズに適応出来る
ラインナップを揃えています。
発破工法に比べ少量施工で高コストには
なりますが、
環境への影響が少ない事を
考慮すれば、トータルコストは
決して
高くは無いはずです。
岩盤破砕において、ライフ環境の
変化により脚光を浴びている
「割岩工法」が選定されている
理由はそこにあります。
ここがすごい!割岩工法
- 飛石の心配が無い為、
通行止め等の現場内外への影響は少ない - 広い現場管理の手間が無い
- 割る方向がコントロール出来、且つ、
割り過ぎも抑える事が出来る - 建築物の解体等で、割岩で1次破砕をすれば、
圧砕機等の振動を
抑える事が可能
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騒音の低減
騒音は削孔音が主ですが、
防音装置を装着すれば確実に
低減することが可能です。
割岩時はセリ矢に塗ったグリスが
熱で溶ける事により、
セリ矢同士が
擦れる音が聞こえる程度です。
それがグリスを塗るサインであり、
グリスを塗れば静かになります。
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振動の低減
振動は硬い岩盤を割る際全く発生しない
訳ではございませんが、
注意していると
僅かに感じる程度であり、
他重機が動いていれば全く
その振動を感じません。
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割岩工法の主な施工場所
- コンクリート構造物基礎部、
コンクリート構造物解体 - 保安物件近接箇所の岩盤破砕
- 河川河床の岩盤破砕
- トンネル 明かり部~坑口の岩盤破砕
- 排水路等の浅い岩盤破砕
- 転石破砕
- 深礎(立孔)工における岩盤破砕